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北海道胆振東部地震で感じた【備えておくべき物】について

北海道胆振東部地震のアイキャッチ画像

ヒゲ係長

この記事はポジ部長の旦那の、わたくし「ヒゲ係長」が書きました。
2018年9月6日3時7分、北海道胆振地方中東部を震源とする最大震度7の地震が発生しました。
私はこの地震と、7年前に東日本大震災の2つの大きな地震を経験しました。そこで得た「事前に備えておくべき備品」と「情報(デマ)の信憑性」についてを、多くの方と共有する事で少しでも役に立てばと思い記事を書くことにしました。




地震発生から普段の生活に戻るまで

地震発生直後の様子、被害状況

2018年9月6日3時7分、札幌の自宅で眠っていた時に発生。

瞬間的に大きな地震になると直感し隣で寝ていた娘に覆い被さると、マンションの6階の自室は直感を上回る激しい揺れに襲われ(後に震度6弱と判明)、それは私がかつて新宿で勤務していた時に経験した東日本大震災(新宿は震度5弱)より遥かに大きな揺れでした。

娘に「大丈夫、大丈夫だよ!」と声をかけながらもマンションが倒壊してしまうのでは?と不安になるほどの揺れでしたが、家族がパニックになってくれたおかげで逆に私は冷静でいる事ができた。

地震がおさまったあと家族全員の無事を確認し、自宅の中の様子を見ると案の定めちゃくちゃな状態に。
(↓発生直後に撮影、電子レンジや炊飯ジャーなどが落下。)
地震発生直後の自宅の様子

東日本大震災の経験から揺れても倒れないように落下防止のシートなどで対策をしていましたが、この有り様です・・・。

テレビを付けて状況を確認し、このままマンションにとどまって安全か様子をうかがいに外に出る事に。

同じマンションの方々も同様に思ったようで1階には何人か集まっていて、簡単に会話したのちに外へ。

外はまだ真っ暗でしたがけっこうな人数が外に避難していて、これがまだ暖かい9月上旬だからよかったものの気温がマイナス10度以下になる真冬だったらやばかった・・・。

マンションの外観上、傾いたり激しく損傷している様子はなく、怪我をしている方や助けを求めている方もいませんでしたので自室に戻ることに。

そして情報収集しようとテレビを見ていたら突然停電発生

そこから頼れるのはスマホのみ。でも停電で充電ができないので使いすぎる事ができない。モバイルバッテリーを買っておけばと後悔しました・・・。

さらに私の住むマンションは停電により水道もストップ。お風呂はまだいいけどトイレも流れません・・・。

そして地震発生から約2時間後の朝5時。日が昇り明るくなったのでもう少し広い範囲の様子をうかがうために外に出ると・・・、予想以上にめちゃくちゃな状況であると判明!
地震で道路がガタガタ

道路がひび割れ陥没しています・・・。
地震で道路がひび割れ
地震の被害状況

標識や木も倒れそうに・・・。
地震で標識が倒れそう
地震で植栽も倒れそう

一部ではなくこの状態が数キロ続いていました。

この道路を渡るのも怖いし、停電で信号が消えているけど走っている車も多くて余計に怖かったですね・・・。

あとは手すりや壁が剝がれ落ちて半壊状態で近づくことのできない建物もありました・・・。

当たり前ですけど24時間営業のスーパーやコンビニも営業しておらず、とりあえず自宅のほうが安全と判断し帰宅。

ようやく少しだけ寝れて目を覚ました朝の9時、近所のコンビニが店頭で営業を始めたらしく行列ができていた。

東日本大震災の経験から保存食を用意していたのでうちは買い物に行かなかったけど、こういった大変な状況の中で営業をしてくれた店員の方々には本当に感謝です。

そして地震発生から約11時間後の午後2時頃、停電復旧

後にわかったことですが、最も早く停電が復旧したエリアだったようです。

2日後の9月8日も停電中といった地域が多かったので、当日に復旧したうちは本当に運が良かった・・・。

私の札幌の友人宅も復旧したのは2日後の夜でしたので、復旧までの間はいつでもお風呂に入りにきていいよと連絡を取り合っていました。

翌7日は本震がくるかもと常に不安でしたが、停電が復旧したおかげで大きな問題はなく過ごしていました。

友人はスーパーに食料を買いに2時間並んだそうですが、全然たいしたものが買えなかったと言っていました。

保存食は絶対に備蓄しておくべきですね。

地震発生から2日後(9月8日)の様子

まだまだ余震が続く状況でしたが、壊れた道路の修繕作業やストップしていた物流が徐々に再開するなど、復旧に向けての動きが早くとてもありがたかったです。
道路の修繕作業

近所のスーパーでは店内に入ることも可能に。インスタント食品は品切れでしたが、その他の物については東日本大震災の時と比べるとかなり物が余っていました。
地震時のスーパーの棚

同じく東日本大震災を経験した妻も同様に感じていましたが、北海道の方々は必要以上の物は買わない印象です。

そして営業を再開した飲食店もあり、仕入れができず限られた材料でも営業してくれたラーメン屋さんで身も心も温まりました。
地震で食べたラーメン

久しぶりに美味しいと喜ぶ娘の顔を見た気がしました(^^)

改めて人間のたくましさや温かさを感じ、自分もできる事を頑張ろうと気持ちを新たにしました。

地震発生から6日後(9月12日)の様子

変わらず余震が続き、ひび割れた道路や陥没した歩道などの復旧作業が継続中で、スーパーでは納豆などの一部の商品が品薄状態。

普段と大きく違う点はこれくらいで、ほぼ日常生活に戻ることができていました。

ですが娘を公園に連れて行き、そこで改めて地震の大きさを実感することに。

なんと巨大な木が地震により倒れて地面に大きな穴が!
地震で木が倒れる

公園の別の場所ではこちらも木がカットされていましたが、地震で木が倒れフェンスに当たり壊れてしまったようです・・・。
地震で木が倒れている
地震でフェンスが壊れる

地震発生から10日後(9月16日)の様子

道路の復旧作業もほぼ終わり、所々で地震の爪痕を感じるも地震前の生活と変わらぬ状態まで復旧しました。
道路の復旧作業が完了

予想を遥かに超えるスピードで元の生活に戻れて安心しましたし、それは全て地震当日から復旧作業に尽力して下さった方々、コンビニやスーパーの店員の方々、停電が復旧してすぐに営業を始めたお店の方々などのお蔭です。

皆様に感謝いたします。ありがとうございました。




北海道胆振東部地震で感じた「事前に備えておくべき備品」と「情報(デマ)の信憑性」について

地震が起きる前に備えておくべき物について

まず今回の地震で備えていて本当に良かったと思う点は、水やインスタント食品などを備蓄していた事

何時間も並んでもまともな食料が買い物できるとは限りませんし、大人だけならまだしも小さな子供がいれば水や食料が無いとなると危機感を感じます。

私の娘は4歳だからまだよかったですが、赤ちゃんであればさらに不安が募ったでしょう。

あとは足が悪く長時間出歩けない方や、食材宅配サービスを利用している方、冷凍で保存している方なども、まだ備蓄していないのであれば絶対に用意してほしいです。

次にモバイルバッテリー

スマホはテレビやラジオよりも素早く自分に今必要な情報を検索できるし、家族との連絡手段としても最適です。

しかし今回のように停電時においては充電ができませんので、スマホのバッテリーが切れたらどうしようとすごく不安になりました。

ちなみに地震後に大型家電店にモバイルバッテリーを買いに行ったところ、見事に売り切れでようやく購入できるまでしばらく待ちました。同じく不安に思った方が多かったようです。
モバイルバッテリー
(↑後に購入したモバイルバッテリー)

そして最後は暖房です。

9月上旬でしたので暖房の必要はなく助かりましたが、もし真冬に停電が数日続けば命にかかわります

長期保存用の缶に入った灯油や、カセットガスや電池式の暖房器具もありますので、ご自宅の環境に合わせ用意しましょう。

我が家はこのカセットガス式の暖房を購入しました!

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感想(1089件)

災害時の備えで購入する方が増えているようで、注文から商品を受け取るまで2週間近くかかりましたが、特に不備はなく無事に届きました。
カセットガスストーブ
カセットガスストーブの側面

特に難しい操作は無く、簡単にセットできて点火もできました。
カセットガスストーブのガスコンロセット

思ったよりも暖かく、万が一の時はこれを使用し寒さをしのぎたいと思います。

ちなみに注意点がありまして、こちらの商品はガスを使用するため屋外専用です。

災害時にどうしても屋内で使用せざるを得ない場合は、一酸化炭素中毒や酸欠の恐れがありますので必ず換気を行いましょう

情報(デマ)の信憑性について

私自身はスマホを持ってから初めての大地震が東日本大震災でしたが、Twitterなどで情報収集していると役に立つ情報以外のこともたくさんありました。

「〇〇が避難した!東京はもう危ない!」とか、「富士山が噴火寸前!」など様々なデマがとにかく多かった。

余震の恐怖や原発の事もあって余計に不安を搔き立てられ、東京全体の雰囲気が悪く誰しもが余裕の無い状態に感じました。

そして今回の北海道胆振東部地震でもデマが多かった。

「現地で地鳴りがしたから〇時間後に本震がくるから注意して」とか、「自衛隊の知り合いから本震がくるからすぐに避難してと連絡がきた」などです。

結果としてこれらの情報は全てデマでした。

大地震を経験した人間しかわかりませんが、揺れたあとはとにかく不安です。次に同レベルまたはそれ以上の地震がくるのかこないのかが最も気になる情報といっていいでしょう。

だからこそこういった根拠の無い情報を信じてしまい、拡散されていく事は仕方のないとも思います。

ですがただでさえキツい精神状態なのに、こういった情報に踊らされては心が消耗しきってしまいます。

余震(本震)があるかどうかはわかりません。起こる可能性もあるし、起きない可能性もある。これが答えです。

だからこそ備えが重要です。それは備蓄品に限らず、行動も含めてです。

地震後に自宅にダメージがある場合は余震(本震)に備え避難する(避難場所を確認しておく)、家族と落ち合う場所を事前に決めておく、災害伝言ダイヤルの使い方を事前に家族で共有しておくなど、地震がくる前に決めておくことが重要です。

情報社会だからこそデマに惑わされず、地震が起こってしまう事を想定して備えておきましょう。

最後に

北海道胆振東部地震で亡くなられた41人の方々のご冥福をお祈りいたします。

そして募金や物資を送っていただいたりなどで支援して下さった皆様、北海道の商品を購入する事で支援していただいた皆様に、道民の1人としてお礼申し上げます。ありがとうございました。




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